ROLEX(ロレックス) の一部ファンから根強い人気を集めている耐磁モデル・ミルガウス。
2023年に惜しまれながら生産終了となってしまいましたが、過去には生産終了から20年後に復活したという歴史もあるモデルです。
本記事では、ミルガウスのこれまでの歩みを振り返りながら、歴代モデルを一挙ご紹介します。生産終了後の値動きや価格の相場などについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
ロレックス・ミルガウスの歴代モデルを歴史とともに解説
ロレックス・ミルガウスは1956年に登場して以来、独自の耐磁性能とデザインで、時計ファンたちの間で特別な位置を占めてきました。
最新モデルRef.116400GVの生産が終了した2023年までの約70年間、どのような変化を遂げてきたのか…その歴史とともに詳しく解説していきます。
発売 | 生産終了 | |
Ref.6541(初代モデル) | 1956年 | 1988年 |
Ref.1019 | 1960年 | 1988年 |
Ref.116400、Ref.116400GV | 2007年 | 2016年 |
Ref.116400GV Zブルー | 2014年 | 2023年 |
Ref.6541(初代モデル)
1956年に発表された初代ミルガウスRef.6541は、耐磁性に特化してデザインされ、欧州原子核研究機構(CERN)によるテストにもクリアした逸品です。
サブマリーナーと同様の回転ベゼルを備え、35mmのケースには軟鉄製のインナーケースを組み込むことにより、当時の腕時計としては驚異の1000ガウスもの耐磁性を実現しました。また、イナズマ針や黒い文字盤、ドットインデックスなど、当時の愛好家たちの心をくすぐる個性的なデザインも特徴です。
初代モデルのミルガウスRef.6541は、ロレックスのヴィンテージ品の中でも非常に希少で、今もなおコレクターズアイテムとして高く評価されています。
Ref.1019
1959年に登場した二代目ミルガウスRef.1019は、初代モデルからデザインが大きく変わりました。
象徴的だった回転ベゼルは取り除かれ、秒針もイナズマ針から直線的なデザインに。また、文字盤はブラックとシルバーの2種類が展開され、大人の男性を思わせるシンプルで洗練された装いに変更されています。
Ref.1019は販売期間が約30年間と非常に長く、歴代ミルガウスの中でも特に歴史のあるモデルといわれています。生産中は文字盤の仕上げやインデックスの位置など、たびたびリニューアルされていましたが、残念ながら1988年に初代モデルとともに販売終了を迎えました。
Ref.116400、Ref.116400GV
2007年、約20年ぶりに復活を遂げた三代目モデルとなるミルガウスRef.116400は、現代的なデザインと進化した性能で当時話題を呼びました。
ブルーパラクロム製ヒゲゼンマイを搭載したキャリバー3131ムーブメントは、耐磁性と耐衝撃性を飛躍的に向上させており、ロレックスの高い技術が反映されています。文字盤のカラーにはブラックとホワイトの文字盤が用意され、初代モデルのオレンジ色のイナズマ針も復活しました。
さらに、このモデルにグリーンサファイアクリスタルガラスを採用したRef.116400GVも登場。圧倒的なデザイン性と優れた耐磁性能を兼ね備えたRef.116400は、販売終了を迎える2016年まで、数多くのファンに支持されていました。
Ref.116400GV Zブルー
2014年に登場したRef.116400GV Zブルーは、Ref.116400GVに鮮やかなブルーの文字盤を組み合わせた特別verのモデルです。
グリーンサファイアクリスタルガラスと、ジルコニウムを含む塗料で仕上げられた文字盤を合わせることにより、宝石のような美しい輝きを実現しました。
見る角度によって異なる色彩を楽しめるうえに、従来の耐磁性能もしっかりと維持しているので、コレクターにとって非常に魅力的なモデルとなっています。
ミルガウスの最新モデルであり、アート作品さながらのビジュアルを備えた逸品として人気を集めていましたが、残念ながら2023年3月にロレックスのラインナップから外れてしまいました。
ミルガウスは今が買い時?廃盤後の値上がりについて
ロレックスがブランド全体で製造数を減少させた2021年以降、ミルガウスの価格も上昇傾向になりました。初代モデルのRef.6541や二代目のRef.1019は、その希少性からコレクターズアイテムとしての価値が年々高まっており、中古市場ではプレミア価格で取引されることがほとんどです。
そして、当時の現行モデルであったRef.116400GVやZブルー文字盤も、生産が終了した2023年以降からは価格が急騰しています。黒文字盤は180万円前後、Zブルーは200万円に迫る価格帯が相場です。
今後、ミルガウスが復活する可能性ももちろんありますが、廃盤から年数が経てば経つほど希少性が高くなるのは言うまでもありません。
生産終了からまだ日が浅い2024年現在のうちに購入するべきか、復活の可能性を信じて待つべきかは、中古市場の推移を慎重に見ていく必要がありそうです。
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ミルガウスの歴代モデルに関するよくある質問
ロレックスのミルガウスの歴代モデルについて、よくある質問をまとめました。
ミルガウスについてリサーチしてから購入したい方は、ぜひ事前にチェックしてみてください。
- Q.ロレックスのミルガウスとはどういう意味ですか?
- Q.ミルガウスは製造終了ですか?
- Q.ミルガウスの初代モデルは?
- Q.ロレックスのミルガウスを使っている芸能人は?
- Q.初代ミルガウスの中古販売の値段はいくらですか?
Q.ロレックスのミルガウスとはどういう意味ですか?
ミルガウスの名前は、フランス語で「1000」を意味する「ミル」と、磁束密度の単位である「ガウス」に由来しています。一般的な腕時計が50〜100ガウスの耐磁性を持つのに対し、ミルガウスは1000ガウスもの耐磁性を誇ることから、登場した当時は業界でかなりの注目を集めました。特に、磁気の強いX線を扱う医師、電工系の機械を扱う技術者や研究者たちにとっては、仕事に必須のアイテムとして愛用されていたようです。
Q.ミルガウスは製造終了ですか?
初代と二代目のミルガウスは1988年に製造が一旦終了し、その後耐磁性に対する需要が再び高まったことを受けて、約20年後の2007年に復活しました。しかし、現行モデルであった三代目・Ref.116400シリーズも2023年に製造終了となり、2024年現在は製造されていません。
Q.ミルガウスの初代モデルは?
初代モデルに当たるミルガウスRef.6541は、高磁気の機械を扱う技術者たちに向けて開発された、耐磁性能1000ガウスの時計です。35mmのケースには軟鉄製のインナーケースが内蔵され、回転ベゼルやイナズマ針、黒い文字盤など、当時では非常に珍しいデザインが評価を集めていました。高級時計ブランドとして名高いロレックスの歴史の中でも特別な位置づけがなされており、中古市場でも見つけるのが難しい貴重な一品です。
Q.初代ミルガウスの中古販売の値段はいくらですか?
1956年に発売された初代ミルガウスのRef.6541は、市場に出ること自体非常に珍しく、価値の高いコレクターズアイテムとして取引されています。具体的な価格は、時計の状態や付属品の有無、オリジナルパーツがどれだけ残っているかにもよりますが、状態の良いものは1000万円以上のプレミア価格が付けられることもあるようです。
Q.ロレックスのミルガウスを使っている芸能人は?
芸能界でも愛用者が多いロレックスですが、ミルガウスももちろん例外ではありません。例えば、俳優のロバート・ダウニー・ジュニアさんやミュージシャンのエリック・クラプトンさんなどはミルガウスのユーザーとして知られています。
また、日本国内なら所ジョージさんやMr.Childrenの桜井和寿さん、芸人の土田晃之さんなど、名だたる芸能人がミルガウスを着用しています。
ミルガウスの歴代モデルについて | まとめ
以上、本記事ではロレックスの人気モデル、ミルガウスの歴史について解説しました。
現行モデルは残念ながら生産終了となってしまいましたが、高級時計の中でも有数の耐磁性と唯一無二のデザインは、他のどのモデルにも無いミルガウスだけの魅力です。中古市場では今でも人気アイテムとして取引されておりますので、歴代モデルが気になる方はぜひ「かんてい局」をチェックしてみてくださいね。