トレンチコートをはじめ、数々のヒット商品を生み出し、今も世界中のファンを虜にしているBURBERRY(バーバリー)。1856年にブランドがスタートし、定番ラインの「ロンドン」から格式高い「プローサム」、セカンドラインの「ブリット」など、数々のラインを展開してきました。
さらに1990年代からは、ライセンス契約を結んだ三陽商会によるオリジナルラインも展開され始め、「どれが何のラインなのか見分けがつかない…」という声も挙がるほどです。
本記事では、バーバリーがこれまでに展開してきたラインについて徹底解説しています。それぞれの特徴や見分け方も紹介しているので、自分にピッタリのアイテムを見つけたい方はぜひ最後までご覧ください。
【2024年最新】バーバリーのラインを全種類紹介!
ベージュカラーのチェック柄が象徴的なバーバリーですが、実は長い歴史の中で何度も改革が行われており、いくつものラインを展開しているブランドでもあります。
ここでは、バーバリーがこれまでに展開してきたすべてのラインを詳しくご紹介します。
- BURBERRY LONDON(バーバリー ロンドン)
- BURBERRY PRORSUM(バーバリー プローサム)
- BURBERRY BRIT(バーバリー ブリット)
- BURBERRY CHILDREN(バーバリー チルドレン)
- BURBERRY BLACK LABEL(バーバリー ブラックレーベル)
- BURBERRY BLUE LABEL(バーバリー ブルーレーベル)
- BURBERRY GOLF(バーバリー ゴルフ)
BURBERRY LONDON(バーバリー ロンドン)
設立年 | 1856年 |
おすすめの年齢層 | 40〜60代 |
現在の販売 | ✕ |
BURBERRY LONDON(バーバリー ロンドン)は、バーバリーの中でも最も歴史のある王道ラインです。クラシカルで高級感ただようデザインをベースとしており、長い歴史を経て進化してきたブランドを象徴するラインとも言えます。
代表的なラインナップとしては、スーツやトレンチコートなどのフォーマルな場面で着用されるアイテムが多く、ビジネスシーンやドレスコード向けの商品が豊富に揃っています。高級ラインであるため価格は高めですが、その分品質とデザインの両方で最高級の体験を届けてくれることは間違いありません。
なお、日本国内で販売されているバーバリーロンドンの中には、本場イギリスから仕入れたインポート品と、日本で作られた国内製造品のアイテムが混在しています。ここの見分け方については後ほど詳しくご紹介しますね。
BURBERRY PRORSUM(バーバリー プローサム)
設立年 | 1999年 |
おすすめの年齢層 | 50〜70代 |
現在の販売 | ✕ |
BURBERRY PRORSUM(バーバリー プローサム)は、バーバリーの中で最高級に位置するセレブ向けのラインです。「Prorsum」はラテン語で「前へ」という意味があり、その名の通り革新的かつ独創的なデザインを特徴としています。
新作コレクションの発表時には、毎回世界中のセレブやファッション業界の重鎮たちが注目しているようです。2014年に発表されたクリスマスキャンペーンフィルムでは、デビッド・ベッカムの息子、ロメオ・ベッカムが広告塔として採用されたことも話題になりました。
実際のアイテムは、高級レザーやクロコダイルなどの希少性の高い素材で作られており、販売価格が100万円を超えることも少なくないとか。普段着というよりは、特別な会合やパーティーシーンにふさわしい豪華なアイテムが揃っています。
BURBERRY BRIT(バーバリー ブリット)
設立年 | 2009年 |
おすすめの年齢層 | 20代〜50代 |
現在の販売 | ✕ |
BURBERRY BRIT(バーバリー ブリット)は、バーバリーの公式セカンドラインとして位置づけられており、ブランドイメージはカジュアル寄りです。主にデニムやアウターを中心とした商品展開で日常使いしやすいアイテムが揃っています。
バーバリーロンドンやバーバリープローサムと比べると、価格帯は若干抑えられており、若い世代でもバーバリーのアイテムを手に取って楽しめるところが魅力です。
2016年にはロンドンやプローサムと統合され、現在はブリットの名前は残っていませんが、ストリート系の要素を取り入れ始めた現行のバーバリーに最も近いラインとも言えるでしょう。
BURBERRY CHILDREN(バーバリー チルドレン)
設立年 | 2000年 |
おすすめの年齢層 | 0歳〜14歳 |
現在の販売 | ◯ |
BURBERRY CHILDREN(バーバリー チルドレン)は、バーバリーロンドンが2000年からスタートした子供服専門のラインです。0〜14歳を対象に「ベイビー」「ガール」「ボーイ」「ギフト」の4つのコレクションを展開しています。
ラインナップとしては、コットンやシルクなど子どもの肌に優しい素材を使ったアイテムが人気です。気軽に購入できるような価格帯ではありませんが、出産祝いや入学祝いなどのギフトとしても高い需要があります。
2012年以降は日本国内での製造が廃止され、現在ではバーバリーロンドンのみが展開する形となっています。日本では直営店や公式オンラインショップで購入可能です。
BURBERRY BLACK LABEL(バーバリー ブラックレーベル)
設立年 | 1998年 |
おすすめの年齢層 | 20代〜40代 |
現在の販売 | ✕ |
BURBERRY BLACK LABEL(バーバリー ブラックレーベル)は、バーバリーとライセンス契約を結んだ日本の三陽商会という商社が、1996年に立ち上げた日本独自のラインです。
主に20〜40代の男性をメインターゲットとするメンズ専用ラインナップで、バーバリーのデザインをベースにしつつも、日本人の趣向に合わせたスタイルを確立しています。オフィスでもプライベートでも使える都会的でスタイリッシュなデザインが多く、特にスーツやジャケットは高く評価されていました。
名前を冠しているとはいえ、デザインも製造も三陽商会が手がけていることから「バーバリーとは別物」と認識している人もいるとか。アジア各国でもかなり人気がありましたが、2015年にライセンス契約が終了したことからラインも無くなりました。
現在では「ブラックレーベル・クレストブリッジ」という、三陽商会オリジナルのブランドに生まれ変わっています。
BURBERRY BLUE LABEL(バーバリー ブルーレーベル)
設立年 | 1996年 |
おすすめの年齢層 | 10代〜30代 |
現在の販売 | ✕ |
BURBERRY BLUE LABEL(バーバリー ブルーレーベル)も、ブラックレーベルと同じく三陽商会が展開していた日本国内向けのラインです。こちらはレディース専用で、10代〜30代の若年層をターゲットとしています。
バーバリーの代名詞であるチェック柄をあしらったアイテムが特に人気で、1997年にはダンサーSAMさんとの結婚を発表した歌手の安室奈美恵さんが、記者会見でブルーレーベルのスカートを着用していたのを機に大ヒットしました。
水色地に白と赤のラインが入った「ブルーレーベルチェック」という独自のデザインも展開したほどです。
しかし、ブラックレーベルと同様2015年にライセンス契約が終了し、現在は「ブルーレーベル・クレストブリッジ」という別のブランドとして販売されています。
BURBERRY GOLF(バーバリー ゴルフ)
設立年 | 2000年ごろ |
おすすめの年齢層 | 30〜60代 |
現在の販売 | ✕ |
BURBERRY GOLF(バーバリー ゴルフ)は、ゴルフウェアを中心に展開していた三陽商会のラインです。普段使いもできるようなスタイリッシュなデザインで「ゴルフウェア=お父さん、おじいちゃんが着るもの」というイメージを覆し、シニア世代だけでなく30代からも注目を集めていました。
こちらのラインも2012年のライセンス契約と同時に終了しましたが、バーバリーでは現在もスポーツ向けのアイテムを多数手がけています。
【補足】バーバリーの現行のラインは?
画像引用:BURBERRY公式サイト
バーバリーは、2016年にブランドの方針を大きく転換させ、バーバリーロンドン・プローサム・ブリットを統合してBURBERRY(バーバリー)という一つのブランドに集約しました。
言い換えれば、先ほどお伝えした7つのラインはBURBERRYCHILDREN(チルドレン)を除くほぼすべてが終了となったのです。ロゴもシンプルなデザインに一新され、これまでのバーバリーには無かったストリートラグジュアリーのアイテムを中心に展開しています。
とはいえ、バーバリーを象徴するトレンチコートやバッグは新作が発表され続けており、今も人気商品として注目されているようです。
バーバリーのラインの見分け方は?
既にお伝えしているように、バーバリーのラインは非常に種類が多く、コンセプトやターゲット層、価格帯も多岐にわたります。
大まかに分けると、先ほどの7つのラインのうち4つはバーバリーの本場イギリス・ロンドンで誕生したライン。そして3つは、三陽商会がバーバリーの名を借りて展開した日本生まれのラインです。
イギリスのバーバリー | 日本(三陽商会)のバーバリー |
BURBERRY LONDONBURBERRY PRORSUMBURBERRY BRITBURBERRY CHILDREN | BURBERRY BLACK LABELBURBERRY BLUE LABELBURBERRY GOLF |
しかし、実際に手に取ったアイテムがどのラインに属しているのか、また国内品なのかインポート品なのかを見分けるのは至難の業です。中古のバーバリーを探すときに、欲しい商品がなかなか見つからない…なんてことも少なくありません。
そこでここからは、バーバリーのラインを見分けるポイントを3つの視点からご紹介します。
タグで見分ける
中古アイテムでバーバリーのラインを見分ける最も確実な方法は、商品に必ずついているタグを確認することです。
バーバリーロンドンはロゴの下に「LONDON」の文字が入っていたり、バーバリーブルーレーベルは鮮やかなブルーのタグがついていたりするので、意外と簡単に見分けられます。
また、日本国内で販売されているバーバリーロンドンのアイテムには、ベージュのタグと紺色のタグの2種類があることも覚えておきましょう。
ベージュのタグは、イギリス本社が展開するバーバリーロンドンのインポート品、紺色のタグは三陽商会がライセンス契約の下で展開していた日本生まれのバーバリーロンドンを示しています。
たとえ値札がついていない古着屋さんでも、どこで製造されたバーバリーの服なのかをすぐに見分けられるでしょう。
年代で見分ける
ブランド展開の変化が激しいバーバリーならではの見分け方として、いつ販売された商品なのかをチェックするという方法もあります。
バーバリーの最高級ラインであるBURBERRY PRORSUM(プローサム)が発表されたのは1999年。つまり、1998年よりも前のアイテムはすべてBURBERRY LONDON(ロンドン)の商品ということになります。
同じように、バーバリーのセカンドラインであるBURBERRY BRIT(ブリット)が展開され始めたのは2009年ですので、これよりも前のアイテムはロンドンもしくはプローサムのアイテムと考えられます。
さらにバーバリーは、2016年にバーバリー ロンドン・プローサム・ブリットの3つのラインを統合させて、どれも同じ「BURBERRY(バーバリー)」のブランドアイテムとして展開するようになりました。つまり、ここ8年以内に購入した商品である場合は、いずれのラインにも分類されないシンプルなバーバリーのアイテムということになります。
価格帯で見分ける
バーバリーのブランド内でも、商品の価格帯はラインによってかなりの振れ幅があります。
日本市場向けにデザインされたバーバリーブラックレーベル・ブルーレーベルは、比較的手頃な価格で販売されており、収入がしっかりあれば当時の20代や30代でもゲットできました。
一方、最高級ラインに位置づけられているバーバリープローサムは100万円をゆうに超えることもあり、中古品でもかなりの値がつくと考えられます。
もちろん、アイテム自体のコンディションや製造年によって実際の値段は異なりますが、ラインを見分ける一つの指標としてチェックしてみてください。
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当社かんてい局では専門家の査定のもと、BURBERRY(バーバリー)をはじめとするハイブランド品の買取と販売サービスを実施しています。
毎日全国から珍しいアイテムが寄せられており、品揃えはかなり豊富です。今では貴重となったブラックレーベルの人気アイテムや、バーバリーロンドンのヴィンテージ品なども幅広く取り扱っております。
お目当てのアイテムがある方もバーバリーのファンの方も、ぜひチェックしてみてください。
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バーバリーのラインに関するよくある質問
最後に、バーバリーのラインについてよくある質問へ回答します。
- バーバリーとバーバリーロンドンの違いは何ですか?
- バーバリー ブルーレーベルはいつなくなったのですか?
- バーバリーは日本からなぜ撤退したのですか?
Q.バーバリーとバーバリーロンドンの違いは何ですか?
大きく言えば「バーバリー」はブランド名、「バーバリーロンドン」はその中の一つのラインです。もう少し掘り下げると、バーバリーが1960年代〜2016年まで展開していたラインがバーバリーロンドンで、バーバリーの中でも本家大元のラインであるとされています。
Q.バーバリー ブルーレーベルはいつなくなったのですか?
バーバリーブルーレーベルは、三陽商会とバーバリーのライセンス契約が切れた2015年6月に終了しました。当時の10代〜30代女性から絶大な人気がありファンは依然として多く、中古市場でも未だに需要が高いラインです。
Q.バーバリーは日本からなぜ撤退したのですか?
三陽商会との約半世紀にわたるライセンス契約を終了したことで、バーバリーは日本市場を直接管理できるようになり、グローバル戦略を強化させました。ブランドイメージを統一させて、イギリスと日本に限らず、世界中のユーザーに一貫した品質を提供できる戦略を立てたのです。
とはいえ、バーバリーが日本から完全に撤退したわけではなく、現在も直営店やオンラインショップを通じてブランドアイテムを広く販売しています。
バーバリーのラインについて | まとめ
以上、本記事ではバーバリーのラインの特徴や見分け方について、それぞれ比較しながらご紹介しました。
どのラインが人気で、どのラインがカッコ良いとされているのかは人それぞれですが、いずれも一貫して高いクオリティであることは間違いありません。
高品質なバーバリーは長く愛用できるものばかりですので、ぜひご自分にぴったりのアイテムを見つけておしゃれを楽しんでくださいね。