ハイブランドとして高い人気を誇るバーバリーは、偽物品もかなりの数出回っています。素材の質感もデザインも巧妙に作られているので、偽物と気づかず使ってしまう人も多いようです。
しかし、バーバリーの商品に必ず付いているタグを確認すれば、鑑定の知識がなくても本物と偽物の判別がつくこともあります。
そこで本記事では、本物のバーバリーに付いているタグの種類について、年代別に特徴を紹介していきます。メジャーな「白タグ」以外にも様々な種類がありますので、バーバリーのヴィンテージ品が好きな方はぜひご覧ください。
バーバリーのタグで本物と偽物を見分けられる?
バーバリーのタグは偽物の特徴が目立ちやすい部分で、本物かどうかを見分ける大きな手がかりになります。
例えば、すべての商品に必ず付いている「BURBERRY」のタグが偽物の場合、以下のような特徴があります。
- 文字の大きさや太さにばらつきがある
- 印字が乱れている
- タグ本体の素材が安っぽい
- タグの縫い目にばらつきがある
また、トレンチコートやジャケットなどのアパレルに付いている組成タグ(洗濯表示)にも、偽物を見極めるヒントが隠されています。
本物・偽物それぞれの特徴をしっかりとチェックして、偽物に騙されないよう注意しましょう。
バーバリーのタグの種類を年代別に紹介【最新版あり】
偽物を見分けるために重要なタグですが、バーバリーのタグのデザインはこれまでにかなりの回数リニューアルされています。自分が知っているタグとデザインが大きく異なっていても、偽物と決めつけるのは焦燥です。
ここからは、バーバリーのタグの種類を年代別にまとめて順番に紹介していきます。
〜1950年代 | 「BURBERRYS」がロゴの下 |
1960〜1970年代 | 「Burberrys」がロゴの上、右下に「REGD」 |
1970〜1980年代 | 「Burberrys」がロゴの上、右下に「®」 |
1990年代 | 白地・黒文字で「Burberrys」(白タグ) |
1999〜2017年 | 白地・「BURBERRY」がロゴの下 |
2018年〜(現行) | 白地・ゴシック風の書体「BURBERRY」 |
〜1950年代 | 大文字タグ「BURBERRYS」
現在確認されているバーバリーのタグの中で、最も古いのが1950年代までの「BURBERRYS」のデザインです。英字はすべて大文字で、「馬上の騎士」をモチーフにしたロゴの下に印字されています。
タグの生地の色は黒もしくはネイビーで、ロゴマークの旗には「PRORSUM」の文字が刻まれています。
1960〜1970年代 | 小文字タグ「Burberrys(REGD)」
1960年代に入ると、頭文字以外がすべて小文字の「Burberrys」タグに変わりました。モデルによっては「‘Burberrys’」のように、文字がコンマに囲まれています。
また、レジスターマーク(商標マーク)を表す「REGD」の文字が、「Burberrys」の右下に小さく印字されるようになったのもこの頃です。
1970〜1980年代 | 小文字タグ「Burberrys(®)」
1970年代には、先ほどのレジスターマーク「REGD」の表記が「®」表記に変更されました。「REGD」と「®」がどちらも印字されていたり、1つのタグに「®」が2つある場合もあります。
1990年 | 白タグ「Burberrys(®)」
1990年に入ると、従来のロゴマークとタグの色味を反転させた、いわゆる「白タグ」が登場しました。ロゴのデザインや文字の形は一切変更していませんが、色味がガラッと変わっています。
ちなみに、この白タグがついたバーバリーのアイテムは希少価値が高く、中古市場でも人気を集めている商品です。
1999〜2017年 | sがなくなった「BURBERRY」タグ
バーバリーのブランドの形態が大きく変わった1999年からは、タグにも複数の変更が加えられました。
まず、「Burberrys」の表記がすべて大文字の「BURBERRY」に変更され、末尾の「s」がなくなりました。また、文字の位置もロゴ上からロゴ下に戻り、ロゴに描かれていた騎士の旗の「PRORSUM」の文字も消えています。
ちなみに、このタイミングでバーバリーのライセンス展開が本格的に始まり、三陽商会が手がける日本製のバーバリーも登場します。ここのタグの見分け方については、後ほど詳しくご紹介します。
2018年〜(現行)| 新書体の白タグ「BURBERRY」
新しいディレクターが就任した2018年には、バーバリーのブランドコンセプトが大きく変わり、ロゴも1999年から約20年ぶりにリニューアルされました。
1950年代から続いていた「馬上の騎士」のシルエットがなくなり、白地のタグに「BURBERRY」の文字が印字されたごくシンプルなデザインに。文字のフォントはゴシック体のような太くてモダンな雰囲気のものが採用されています。
この新書体の白タグは、2024年現在も続いている現行デザインです。
バーバリーの本物と偽物のタグの見分け方
バーバリーほどのハイブランドの商品なら、一目では見えないタグの細かい部分まで丁寧に処理されています。
少しでも「偽物かも?」と思った際には、以下のポイントを確認してみてください。
- ロゴのデザインやシルエット
- 組成タグに記載されている型番
- 組成タグの文字色
ロゴのデザインやシルエット
本物のバーバリーは印字に一切の乱れがなく、「BURBERRY」のすべての文字が均一に並んでいます。
「BURBERRY」の文字の大きさにばらつきがあったり、3つの「R」のどれか1つでも形が違う場合は偽物です。
また、先ほど紹介した年代別のタグのデザインと照らし合わせてみて、いずれとも文字のフォントが違っている場合は偽物と判断して良いでしょう。
組成タグに記載されている型番
トレンチコートやトップス、ボトムスなどのアパレル商品に付いている組成タグ(洗濯表示ラベル)にも、偽物を見極めるヒントが隠されています。というのも、本物のバーバリーの組成タグには商品を識別するための型番が記載されているからです。
番号が見当たらない場合は、その時点で偽物と断定できます。非常に分かりやすい特徴なので、購入時は必ずチェックしましょう。
組成タグの文字色
偽物の組成タグ(洗濯表示ラベル)にはもう一つ特徴があって、印字がくっきりとした黒色の場合は注意が必要です。
本物の組成タグは、先ほどの型番も含めて、印字が全体的に薄いグレーで統一されています。イメージとしてはチャコールグレーのような色味です。
バーバリーと三陽商会のタグの見分け方は?
既にお伝えしているように、バーバリーはブランドの形態を複数回変えているため、レーベルの構造もかなり複雑です。
中でも見分けが難しいのが、日本製のバーバリーを手がけている「三陽商会」の商品。ラインナップや価格も本場のバーバリーとかなり異なっていて、別物と言う人もいます。
イギリス製のバーバリーと三陽商会のバーバリーを見分ける場合は、タグの色とロゴに注目しましょう。
バーバリーのタグ | 三陽商会のタグ |
タグの色がベージュ | タグの色が紺色 BURBERRY BLACK LABEL BURBERRY BLUE LABEL BURBERRY GOLF |
基本的に、タグの色がベージュ色の場合はバーバリーと判断してOKです。また、三陽商会が派生させた「BURBERRY BLACK LABEL」「BURBERRY BLUE LABEL」「BURBERRY GOLF」という文字が入っている場合は三陽商会の商品になります。
なお、バーバリーと三陽商会のライセンス契約は2015年に終了しているため、それ以降に販売された商品についてはすべてバーバリーと判断して問題ありません。
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買取時には専門家がしっかりと査定を行っているため、偽物を引き当てる心配は一切ありません。
昔は手が届かなかった商品や、探していた白タグのモデルが見つかる可能性もありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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バーバリーの年代別タグの特徴について | まとめ
以上、バーバリーのタグについて年代別にご紹介しました。
大文字タグ、白タグ、現行タグなど、さまざまな種類があって混乱するかもしれませんが、ここの違いを覚えれば偽物の区別も分かりやすくなります。
ブランドの歴史と照らし合わせながら年代をチェックして、本物のバーバリーを楽しみましょう。