安全資産として有名なインゴットを持っている方もいらっしゃるでしょう。
中には、遺品整理で譲り受けたという方も多く、買取したいという方も多いのが現状です。
この記事では、インゴットの中でも海外インゴット買取について、また買取時の注意点とその流れについても解説します。
□海外インゴット買取の現実
*密輸問題とその影響
海外製インゴットの買取が難しい理由の一つは、金の密輸です。
特に日本では、金の密輸が社会問題となり、関連省庁による規制強化の動きが見られます。
この背景には、非課税国から安価に購入された金を日本で高価売却するという違法行為が横行していることがあります。
*法的規制の強化
密輸問題に対処するため、金地金の買取に関する法的規制が強化されました。
2019年2月以降、特に「海外インゴット」の買取に関しては、その出所を特定しにくいことから、多くの企業が買取を控えるようになりました。
*市場の現状と投資家の課題
これらの事情により、海外製インゴットの買取市場は大きく変化し、市場の現状を正確に理解する必要があります。
特に、購入証明書がない場合、買取が困難になるケースが多く見られます。
□海外インゴット買取の注意点と査定の流れ
海外インゴット買取は、以下のような流れで進み、いくつか注意点があります。
まず、ブランドマークとシリアルナンバーを確認します。
買取において、ブランドマークやシリアルナンバーの存在は極めて重要です。
これらはインゴットの真正性を証明するもので、これらがない、または確認できない場合、買取が難しくなります。
次に、購入証明書の有無を確認します。
購入証明書がある場合、買取の可能性は大幅に高まります。
購入証明書はインゴットの合法的な購入と所有を証明する重要な書類であり、特に海外製品の場合、これがないと買取が難しいことが一般的です。
最後に、査定と買取を行います。
インゴットを直接店舗に持ち込むことが査定の始まりです。
その後、価格の提示と買取が行われますが、インゴットの状態や重さによっては、詳細な検査のために預かり期間が必要になることもあります。
□まとめ
この記事では、海外インゴットの買取が難しい理由として密輸問題と法的規制の強化を挙げました。
また、海外インゴットの買取において、ブランドマークやシリアルナンバー、購入証明書が重要であり、これがない場合は買取してもらえない可能性があるため注意しましょう。
この記事が、インゴットの買取時のお役に立てば幸いです。