あらゆる業界で物価高騰が著しかった2023年。ハイブランドとして圧倒的な人気を誇るルイヴィトンも例外ではありません。
ルイヴィトンは、2023年に2月・6月・7月・9月の計4回値上げを実施しています。
この記事では、2023年に値上げが適用されてきた対象商品の価格の推移をまとめつつ、2024年のルイヴィトンの動向について検討していきます。
具体的な価格の値上げ率や、価格改定の理由についても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
ルイヴィトンの2023年の値上げと対象商品まとめ
ルイヴィトンは2023年、計4回の値上げを実施しました。
- 2023年2月
- 2023年6月
- 2023年7月
- 2023年9月
ファンの間でも「値上げしすぎ」「高すぎ」なんて声が出始めているようですが、実際のところどれくらい価格が変わっているのか、時系列順に見ていきましょう。
2023年2月
商品名 | 値上げ前の価格 | 値上げ後の価格 | 値上げ率 |
アルマBB | 218,900円 | 236,500円 | 8.04%(17,600円) |
スピーディ25 | 184,800円 | 195,800円 | 5.95%(11,000円) |
オンサゴーPM | 386,000円 | 382,800円 | -0.82%(-3,200円) |
カプシーヌBB | 836,000円 | 891,000円 | 6.57%(+55,000円) |
2023年2月に実施された値上げでは、アルマ・スピーディ・カプシーヌといったルイヴィトンの人気モデルが軒並み対象商品となりました。
理由としては、高級素材を使用したバッグは物価高騰の影響を受けやすいこと等が挙げられます。
一方で、ごく一部ではありますが値下げが適用された商品もあったようです。
以下、値上げの対象となったモデルの特徴について簡単にご紹介します。
*アルマBB
「アルマ」シリーズは、女性から絶大な人気を誇っており、ルイヴィトンの代表作とも言える逸品です。
丸みのあるコロンとしたシルエットがかわいらしく、ドレスやワンピースと組み合わせたくなるフェミニンな装いが目を惹きます。
中でもオン・オフ問わず使えるサイズ感の「アルマBB」は特に人気が高いようですが、2023年2月には218,900円から236,500円まで値上がりしました。
*スピーディ25
「スピーディ」シリーズは、広く取られたマチと抜群の収納力が特徴の旅行向けラゲージバッグです。サイズ展開も幅広く、機能性にもデザイン性にも優れています。
元々はトラベルバッグの専門店から誕生したという、ルイヴィトンの歴史を体現するような商品です。
いちばんコンパクトな「スピーディ25」は、2023年2月に約6%の値上げが適用されて184,800円から195,800円に値上がりしています。
*オンザゴーPM
クラシカルなフォルムと印象的なデザインが特徴の「オンザゴー」シリーズ。ルイヴィトンを象徴する「モノグラム」がダイナミックに描かれており、誰もが一度は持つことを憧れる名品です。
2023年2月に値下げが行われた数少ない商品の一つですが、後ほどまた大幅な値上げが適用されてしまいます。
*カプシーヌBB
洗練されたカラーリングでワンランク上の気品を漂わせる「カプシーヌ」シリーズ。ルイ・ヴィトンの創業地であるパリのヌーヴ・デ・カプシーヌ通りから由来していて、ブランドの歴史ある技術がぎゅっと詰め込まれた至極の逸品です。
フォーマルなシーンで利用されることが多いようですが、バッグの内側にはポケットが付いていて機能性にも配慮されています。
ルイ・ヴィトンのバッグの中でもかなりハイグレードな商品で、2023年2月には5万円を超える大幅な値上げが適用されました。
2023年6月
商品名 | 値上げ前の価格 | 値上げ後の価格 | 値上げ率 |
アルマBB | 236,500円 | 248,600円 | 5.11%(+12,100円) |
スピーディ25 | 195,800円 | 215,600円 | 10.1%(+19,800円) |
オンザゴーPM | 382,800円 | 407,000円 | 6.32%(+24,200円) |
カプシーヌBB | 891,000円 | 935,000円 | 4.93%(+44,000円) |
2023年6月の価格改定では、どのモデルにもかなり大幅な値上げが適用されました。
平均して5〜7%、スピーディシリーズに関しては10%も値上がりしています。
また、2月には値下がりしたオンザゴーPMも約6%値上がりして、値下げ前よりも高い407,000円になっています。
2023年7月
商品名 | 値上げ前の価格 | 値上げ後の価格 | 値上げ率 |
アルマBB | 248,600円 | 256,300円 | 3.09%(+7,700円) |
スピーディ25 | 215,600円 | 222,200円 | 3.06%(+6,600円) |
オンザゴーPM | 407,000円 | 419,100円 | 2.97%(+12,100円) |
ジッピーウォレット | 105,600円 | 108,900円 | 3.12%(+3,300円) |
2023年7月の価格改定では、ルイ・ヴィトンの全商品が値上げの対象となりました。
アルマ、スピーディなどの人気バッグだけでなく、ジッピーウォレットをはじめとする財布やミニバッグも約3%の値上げが適用されることに。定番の長財布はもちろん、二つ折り財布やミニウォレットの価格も上がりました。
財布は「ルイヴィトンの中では比較的手が出しやすいジャンル」というイメージがありましたが、そんなメリットも次第に無くなっていくのかもしれません。
2023年9月
商品名 | 値上げ前の価格 | 値上げ後の価格 | 値上げ率 |
アルマBB | 256,000円 | 264,000円 | 3.13%(+8,000円) |
スピーディ25 | 222,200円 | 228,800円 | 2.97%(+6,600円) |
オンザゴーPM | 419,100円 | 431,200円 | 2.89%(+12,100円) |
カプシーヌBB | 962,500円 | 990,000円 | 2.86%(+27,500円) |
追い打ちをかけるように適用された2023年9月の価格改定では、バッグを中心に2〜3%の値上げが行われました。
上げ幅はわずかですが、同年2月と比べると5〜7万円も値上がりしているのが分かります。
中でもカプシーヌシリーズについては、サイズが比較的小さめの「カプシーヌBB」でも1,000,000円を超える日が近そうです。
【補足】2023年に値上げしたハイブランド
ルイヴィトンに限らず、2023年は世界的な物価高騰の影響で数々のハイブランドが値上げしました。
エルメス、シャネル、カルティエ、ディオールなど、誰もが名前を知る人気ブランドが次々と値上げを発表しています。
エルメス | シャネル | カルティエ | ディオール | |
値上げ時期 | 2023年1月 | 2023年3月 | 2023年4月,7月 | 2023年4月 |
値上げ幅 | 10〜12% | 10〜15% | 7〜10% | 5〜7% |
対象商品 | バーキン ケリー アクセサリー類 | ハンドバッグほか | トリニティ クラッシュほか | フレグランス メイクアップ スキンケア類 |
購入ページ | 中古販売はこちら | 中古価格はこちら | 中古販売はこちら | 中古販売はこちら |
この他にも、ファッションブランドなら「GUCCI(グッチ)」や「BALENCIAGA(バレンシアガ)」、ジュエリーブランドなら「TIFFANY & Co.(ティファニー)」「BVLGARI(ブルガリ)」「BOUCHERON(ブシュロン)」などが値上げをしていました。
また、現時点で「PRADA(プラダ)」「Christian Dior(クリスチャンディオール)」などが2024年の値上げを予告しています。
2024年ルイヴィトンの今後の値上げは?
ルイ・ヴィトンはハイブランドの中でも頻繁に値上げを発表しているため、今後も値上げが繰り返される懸念は拭いきれません。
世界的な円安と原価高騰が続く限り、2024年も値上げの可能性は十分にあるといえるでしょう。
具体的にいつ頃なのかというと、過去4年間では1〜6月ごろに共通して値上げが実施されています。
2023年 | 2月、6月、7月、9月 |
2022年 | 2月、4月、6月、11月 |
2021年 | 1月、3月、5月、10月 |
2020年 | 1月、3月、5月 |
毎年不規則なので確証はありませんが、価格が安定している頃に商品を探したいなら秋口や年末ごろが狙い目といえるでしょう。
ルイヴィトンの財布やバッグの値上げが続く理由
毎年止まらないルイ・ヴィトンの値上げ。これほど続くと「どうして…?」と気になってしまいますよね。
ルイ・ヴィトンの財布やバッグが値上げし続けている理由は、大きく分けて主に3つ考えられます。
- 物価高による生産コストの増大
- 為替レートによる影響
- 生産数に対して人気が高すぎる
物価高による生産コストの増大
バッグの価格が軒並み上昇していることからも分かるように、ルイヴィトンのアイコン的存在である牛革製品は物価高の影響をかなり受けています。
また、すべての製品が一つひとつ手作業で仕上げられているため、ブランド独自の技術を有している職人への人件費も相当かさんでいるはずです。
高級皮革や上質な織物など、素材へのこだわりが極めて強いルイヴィトンだからこそ、値上げせざるを得ないのでしょう。
為替レートによる影響
ルイヴィトンはフランスを本拠地としているため、為替レートの変動も製品の価格に大きく影響しています。
昨今は世界的な円安が進行しているため、日本での製品価格も自動的に引き上げられることになります。
為替レートは経済状況だけでなく、世界情勢や災害などにも左右されるので、今後どのように変動していくのかは予測がつきません。
生産数に対して人気が高すぎる
もう一つの原因として、シンプルにルイヴィトンの人気が高すぎるというのも考えられます。
先ほどもお伝えしたように、ルイヴィトンは素材の質や職人技術にとことんこだわっており、大量生産は行っていません。また、一定の時期にしか手に入らない限定生産のモデルも毎年発表されています。
これに対して、ヴィトンのファンは世界各国で今もなお増え続けており、供給量が需要に追いつかいていないのが実情です。
少ない供給に対して需要が高すぎるというのも、ルイヴィトンが値上げを続ける一つの要因として考えられるでしょう。
「かんてい局」ならルイヴィトンの商品を安く買える!
セール販売をしていないルイヴィトンは、人気の高さゆえに中古市場が充実しています。
中古商品なら値上げの影響を受けにくく、値上げ前よりも安い価格で購入できるのでおすすめです。
かんてい局ではハイブランド品の買取&販売サービスを全国各地で展開しており、ルイヴィトンの中古品もかなり充実しています。お目当てのモデルがオトクな価格でゲットできるかもしれませんので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
かんてい局はこちら→https://www.kanteikyoku-shikoku.jp/contact/
ルイヴィトンの値上げに関するよくある質問
最後に、ルイヴィトンの値上げに関して気になるポイントをまとめて紹介します。
- Q.ルイヴィトンの値上げは次いつ頃ですか?
- Q.ルイヴィトンに値下げはありますか?
- Q.ルイヴィトンの財布が高いのはなぜですか?
Q.ルイヴィトンの値上げは次いつ頃ですか?
先ほどもお伝えしたように、コロナ禍に突入した2020〜2023年の過去4年間では、1〜6月ごろに共通して値上げが実施されています。
例年通りに想定するなら、上半期に値上げの発表があるかもしれません。
ただし、2024年に入ってコロナはかなり収束してきているので、値上げがストップする可能性もゼロではないでしょう。
Q.ルイヴィトンに値下げはありますか?
ルイヴィトンでは、まれに値下げが実施されることもあります。
2023年2月には、バッグの「オンザゴーPM」が386,000円から382,800円に値下がりしました。
ただし、ルイヴィトンではセール販売やアウトレット展開が一切行われていません。
定価の価格改定による値下げはあっても、値下げ販売は一切ありませんので要注意です。
Q.ルイヴィトンの財布が高いのはなぜですか?
ルイヴィトンは1854年に誕生して以来、170年以上にわたって高品質な革製品を生み出し、世代を超えて愛され続けています。ハイブランドの中でも卓越したクオリティと、セール販売を一切行わないマーケティング戦略によって、需要は年々高まっています。
中でも財布はバッグよりも老若男女から需要があるため、価格が高くなりやすい傾向にあります。
ルイヴィトンの値上げについて | まとめ
以上、値上げが続くルイヴィトンの価格推移と2024年の動向について解説しました。
ルイヴィトンはコロナ禍に入った2020年から4年間、毎年値上げを複数回実施しており、2023年は計4回の価格改定がありました。
2024年も値上げが続く可能性はゼロではありませんが、中には「オンザゴーPM」のように値下げが適用された商品もありますので、今後の動きに期待しましょう。
「もう値動きに振り回されたくない…」という方は、かんてい局などの中古販売も視野に入れてみてください。