ロレックスGMTマスター16700は、1988年から2000年ごろまで製造されたプロフェッショナルモデルで、今なお多くの愛好家たちから需要を集めているモデルです。
手元に状態の良いGMTマスター16700があるものの、どれくらいの資産価値があるのか詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、GMTマスター16700の最新価格動向を調査しながら、買取価格の相場や資産価値について詳しく解説していきます。
時計としてのスペックやGMTマスターⅠとⅡの違いなど、気になる情報についてもしっかりとご説明いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
ロレックスGMTマスター16700の商品概要&スペック
発売当時のロレックスでは、「陸のエクスプローラー、海のサブマリーナー」に次ぐ“空のプロフェッショナルモデル”として登場した「GMTマスター」シリーズ。
もともとはパイロットのためにデザインされたというGMTマスターIは、24時間表示の回転ベゼルとカレンダーのクイックチェンジ機能を備えており、操作性に非常に優れているのが特徴です。
製造期間 | 1988〜2000年 |
素材 | ステンレススチール |
ベゼル | 24時間回転ベゼル |
風防 | サファイアクリスタル |
ケース径 | 40mm |
ムーブメント | 自動巻きクロノメーター |
製造期間中も何度か改良が施されており、1995年頃からバックルがシングルロックからダブルロックに変更されたり、限定色のカラーベゼルが登場したりと、マニアの心をくすぐる要素に溢れています。
風防には傷がつきにくく、視認性に優れたサファイアクリスタルが使用されており、毎日使っても美しい状態を長く保つことができます。
異なるタイムゾーンを簡単に表示できるため、海外旅行や出張の機会が多いビジネスパーソンにはぴったりのアイテムと言えるでしょう。
【2024年版】ロレックスGMTマスター16700の買取価格相場は?
GMTマスター16700のスペックを踏まえて、ここからは近年の中古市場の状況を踏まえながら買取価格の相場をチェックしていきましょう。
なお、ロレックス等の高級腕時計の市場価値は世界情勢や経済状況によって大きく変動するものですので、この記事を参考にしつつ常に最新の情報を確認するよう心がけてください。
ロレックスGMTマスター16700の中古買取価格
中古市場の価格推移を調査してみると、ロレックスGMTマスター16700の2024年の販売価格は以下のとおり。平均値は190万円あたりを上下していて、最高値は1000万円にのぼるケースもあるようです。
平均値 | 前月比 | 最高値 | |
2024/08/01 | 1,962,575円 | −27,413円 | 11,180,000円 |
2024/07/01 | 1,989,988円 | +115,505円 | 11,180,000円 |
2024/06/01 | 1,874,483円 | −24,076円 | 2,640,000円 |
2024/05/01 | 1,898,559円 | +22,680円 | 2,640,000円 |
2024/04/01 | 1,875,879円 | +35,725円 | 3,883,000円 |
2024/03/01 | 1,840,154円 | −168,348円 | 3,883,000円 |
2024/02/01 | 2,008,502円 | +10,020円 | 16,666,222円 |
2024/01/01 | 1,998,482円 | − | 16,666,222円 |
この販売価格から逆算すると、ロレックスGMTマスター16700の中古品の買取相場はだいたい125〜150万円、状態が良ければ200〜300万といったところではないでしょうか。
ただ、平均値と最高値を見比べてみても分かるように、最終的には個体のコンディションに依存する部分が大きいのが現状です。
ロレックスGMTマスター16700の新品買取価格
厳密な基準は買取店によりけりですが、一般的には新品は中古よりも買取相場が2〜3割ほどアップします。
先ほどの中古品の相場を踏まえると、新品のGMTマスター16700の買取相場はおよそ150〜180万円、状態が良ければ400〜500万も期待できるかもしれません。
ちなみに予備知識として、廃盤になった高級腕時計における「新品」と「未使用品」は定義が少し違います
- 新品:まだ誰の手にも渡っていない、製造出荷時と同じ状態の商品。また、付属品(保証書や取扱説明書、外箱など)が揃っている商品
- 未使用品:誰かの手に渡ったものの一度も使用されていない商品
全く使っていないロレックスGMTマスター16700でも、「新品」なのか「未使用品」なのかによって買取価格は変わってきます。手元にある方は、過去の入手ルートを遡って調べるところから始めましょう。
【補足】ロレックスGMTマスター16700のa番とu番の違い
GMTマスター16700に限らず、ロレックスの腕時計には製造年月・製造国を示すシリアルナンバーがあり、アルファベットは製造年を示しています。ロレックスが公式に発表しているわけではありませんが、リサーチしたところ
- u版は1997年頃に製造されたもの
- a番は1998年~1999年ごろに製造されたもの
を指すようです。
正規の販売店で購入した腕時計なら型番も確認できるはずですので、こだわりがある方はぜひ査定に出す前にチェックしてみてください。
【予測】ロレックスGMTマスター16700の資産価値と今後の高騰見込みは?
2022年以降、安定しない世界情勢の影響もあってロレックスでは一部のモデルで買取相場がやや下落しています。
GMTマスター16700も例外ではなく、今後価値が急降下することはないとしても、劇的な高騰は期待しにくいと予測されます。
もちろん、GMTマスター16700はクイックチェンジ機能を搭載した最後のモデルに位置付けられており、コレクターの間でも根強い人気を誇るアイテムであることには違いありません。
希少性が高いことからも、一定の価値は維持される見込みです。
しかし、一概に高い資産価値があるとは言い難く、今後の変動については慎重な見極めが必要でしょう。
今GMTマスター16700が手元にある場合、価値が下がりきらないうちに売却に踏み切るか、もしくは数年単位の長期スパンで手元に置き続けるかという二択に絞られます。
今後も市場の動向を注視し、適切なタイミングでの判断が求められるでしょう。
ロレックスGMTマスターⅠとⅡの違いとは?
「GMTマスター」は、初代モデルであるRef.6542が1955年に登場し、以降フォルムチェンジを繰り返しながら進化を続け、最新作である126710GRNRを筆頭に今も支持を集めている現行シリーズです。
厳密に言うと現行モデルは「GMTマスターⅡ」であり、初代である「GMTマスターⅠ」は1999年に生産が終了しています。
「Ⅰ」と「Ⅱ」の具体的な違いを以下の表にまとめました。
GMTマスターⅠ | GMTマスターⅡ | |
特徴 | ・タイムゾーンは2カ国まで ・日付クイックチェンジ機能あり ・カラー展開は2種類 | ・タイムゾーンは3カ国まで ・日付クイックチェンジ機能なし ・カラー展開は5種類以上 |
歴代モデル | ・Ref.6542 ・Ref.1675 ・Ref.16750 ・Ref.16700 | ・Ref.16760 ・Ref.16710 ・Ref.116710LN ・Ref.116710BLNR ・Ref.126710BLRO ・Ref.126710BLNR |
買取相場 | 1,500,000〜1,800,000円 | 2,00,000〜2,900,000円 |
「Ⅰ」と「Ⅱ」の最大の特徴は対応できるタイムゾーンの違いです。
「Ⅱ」では異なるタイムゾーンにも瞬時に対応できる高いスペックを備えていますが、日常生活で使う分には「Ⅰ」でも十分に事足ります。
むしろ「Ⅰ」には日付のクイックチェンジ機能が搭載されているので、あえて「Ⅰ」が欲しいというマニアもいるようですよ。
GMTマスター16700は、ムーブメントが大幅にアップデートされたGMTマスターIIの登場に伴って製造が終了することになった、「Ⅰ」の最終モデルなのです。
ロレックスのGMTマスター167000を探すならかんてい局へ!
当社が運営しているかんてい局では、ロレックスをはじめとする高級ブランド時計の買取販売を行っています。
タグホイヤーやグッチ、ルイヴィトンなど、メンズ腕時計だけでもかなりの種類のブランドを取り扱っておりますので、思ってもみなかった掘り出し物が見つかる可能性もあります。
中古品の販売価格をご覧になることで、買取に出すかどうかの参考になることもありますので、まずはオンラインショップだけでも覗いてみてください。
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ロレックスgmtマスター16700に関するよくある質問
最後に、ロレックスGMTマスター16700に関してよくある質問にまとめてお答えします。
- Q.GMTマスター16700の定価はいくらですか?
- Q.16700というのは何の数字ですか?
- Q.ロレックスGMTマスター1と2の違いは何ですか?
- Q.ロレックスGMTマスター2赤黒の定価はいくらですか?
Q.GMTマスター16700の定価はいくらですか?
GMTマスター16700の定価については当時の市場価格や経済状況により異なるため、正確な数字は不明です。
しかし、1990年頃に圧倒的な人気を誇っていた「エクスプローラー」や「サブマリーナー」などの時計と同じプロフェッショナルモデルとして位置づけられていたため、ロレックスの中でも比較的高価なモデルであったことが予想されます。
ちなみに、2024年8月1日現在の平均販売価格は1,962,575円です。(参照:腕時計.com)
Q.16700というのは何の数字ですか?
「16700」という数字は、ロレックスが製造した腕時計としてのリファレンスナンバーです。まず「167」という数字がGMTマスターのモデル番号にあたり、続く「00」というのがベゼルや装飾の素材を示しています。GMTマスター16700に限らず、ロレックスの腕時計のナンバーにはすべて意味があるので、気になる方は調べてみるとブランドの魅力をより深堀りできるかもしれませんね。
Q.ロレックスGMTマスター1と2の違いは何ですか?
GMTマスターIとGMTマスターIIの最大の違いは、時針の独立調整機能です。GMTマスターIは時刻を合わせる際にローカルタイムとホームタイムが連動して動きますが、GMTマスターIIは時針をそれぞれ調整できるため、異なるタイムゾーンに即座に対応できます。
この他にも細かい部分で違いがあるので、詳細は先ほど紹介した「【解説】ロレックスGMTマスターⅠとⅡの違いとは?」の章をご覧ください。
Q.ロレックスGMTマスター2赤黒の定価はいくらですか?
ロレックスGMTマスターIIの赤黒ベゼルモデル(通称「ファット・レディ」)の定価は市場によって異なるので一概には言えませんが、2024年8月1日現在の平均販売価格は2,039,237円です。(参照:腕時計.com)
1990年代に販売されていた当初は数十万円台で販売されていたという情報もあり、30年以上経った今ではその価値が数十倍に膨れ上がっています。
ロレックスgmtマスター16700について | まとめ
今回は時計好きなら誰もが憧れるロレックスの中でも、ファン人気の高いGMTマスター16700について徹底解説しました。
GMTマスター16700は、ロレックスならではのスペックとメンズ心をくすぐるベゼルのカラーリング、そしてGMTマスターⅠの最後のモデルとして十分に価値のある時計です。
純粋にGMTマスターが欲しい方も、お手持ちのロレックスの資産価値が気になる方も、ぜひ一度かんてい局に足を運んでみてくださいね。