「質屋の仕組みを分かりやすく知りたい」

「お金を借りるのに銀行・消費者金融とどちらがいい？」

冠婚葬祭などの急な出費などでお金が必要な時に使われることが多い質屋ですが、仕組みや銀行・消費者金融との違いが分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では質屋の仕組みから銀行・消費者金融との違いまで分かりやすく解説します。お金を借りたいという方はどの方法が良いか参考にしてください。

質屋の仕組み

質屋はお持ちの品物を担保として預けることでお金を融資してもらえるサービスです。どのような仕組みでお金を借りることができるのか解説します。

質屋営業法に則って営業している

質屋営業法は、物品を質に取り、流質期限までに質物で担保される債権の弁済を受けない場合に、その質物をもって弁済に充てる約款を附して金銭を貸し付ける営業を規制する法律です。

「質屋営業法」を取得していない質屋は違法で、通常店内の見えるところに営業許可証を提示する必要があります。質屋営業法によって金利が定められており、年利109.5％まで認められています。

預けられた品物を担保に金額を融資

質屋ではお持ちの品物を担保に出すことでお金を借りることができるサービスです。なお、質屋で担保に出すことができる品物は以下のものになります。

• ブランド腕時計
• ブランドバッグ・財布・小物
• 金・プラチナ・貴金属
• ダイヤ・宝石・ジュエリー
• 金券・商品券
• 切手・ハガキ
• テレホンカード
• お酒（未開栓のもの）
• ピアノ
• 電動工具
• カメラ・レンズ
• ブランド食器
• ゲーム機・ソフト
• ゴルフ用品
• 携帯・スマホ・タブレット
• ホビー
• 金貨
• 楽器
• 骨董品

 

質入れしたい品物を質屋に持っていくと査定を受けることができます。査定で提示された金額に納得できれば、その日のうちにお金を借りることができるシステムです。

お金を借りるためには運転免許証や健康保険証、パスポートなどといった身分証明書が必要です。忘れずに持っていきましょう。

期限内に融資金額を返金すると品物が返ってくる

お金を借りる時に「質札」と呼ばれるものを一緒に受け取ります。質札には以下のような個人情報・大切な情報が記載されるため、大切に保管しましょう。

• 名前
• 融資金額
• 契約日
• 流質期限
• 質草の保管条件
• 質料（利息）

 

質屋でお金を借りることができる期間は一般的に3ヶ月程度です。決められた期間内に借りたお金と利息を返済すると、品物が手元に戻ってきます。

返済義務がないため信用情報に傷がつかない

3ヶ月以内に借りたお金と利息が返済できなかった場合、担保に出した品物の所有権を失う代わりにお金の返済義務がなくなります。これを「質流れ」と言います。

質流れした時点でお金を返す必要がなくなるため、借金が膨れ上がったりお金の返済催促を受けることもありません。信用情報に傷がつくことがないため、リスクを抑えてお金を借りることができます。

もし、質流れを防ぎたい場合は、利息分を支払うことで期間を延長することも可能です。

銀行の仕組み

銀行でローンとしてお金を借りることができます。ローンという言葉は、「何かを貸す」という意味ですが、銀行では、個人のお客さんにお金を貸す場合の商品のことをローンと言います。

さまざまな種類のローンを提供

銀行でお金を借りる場合、目的別に合わせたさまざまなローンがあります。

• フリーローン
• カードローン
• 住宅ローン
• マイカーローン
• 教育ローン
• ビジネスローン

 

ローンの種類によって融資額や金利がそれぞれ変わります。お金の返済方法も一括支払いや分割支払いなど、都合の良い方法を選択することができます。

お金を借りるために審査が必要

銀行ローンではお金を借りるために事前審査が必要です。審査の目的として、お金を借りたい人の返済能力を判断するためです。

審査の内容は以下のものになります。

• 勤務先の規模や形態、勤続年数、年収
• 信用情報
• 他ローンの借入状況

 

審査にかかる時間は銀行によって異なりますが、一般的には申込日の翌営業日～2週間前後と言われています。審査に通ることでお金を借りることができるシステムです。

 

消費者金融の仕組み

消費者金融では基本的な仕組みは銀行と同じですが、即日でお金が借りられる点が違いとして挙げられます。消費者金融の仕組みについて解説します。

個人向けの小口融資がメイン

消費者金融は主に個人向けの小口融資がメインとなります。

住宅ローンや自動車ローンといった目的別ローンはなく、カードローンがメインです。最近ではスマホやパソコンからも申し込みが可能で、場所を選ばずお金を借りることができます。

お金を借りるための審査は必要ですが、最短で30分から即日で審査が完了するため、急な出費が必要な場合に便利なサービスです。

貸金業法による「総量規制」がある

消費者金融では「総量規制」に基づいて借入額が設定されます。総量規制は貸金業法に基づいて定められた法律です。年収の3分の1までしか借り入れができず、無理な借り入れにより返済ができなくなることを防ぐ仕組みです。

年収が300万円の方の場合、100万円以上の金額を借りることはできません。

質屋と銀行・消費者金融の違い

質屋と銀行・消費者金融の違いは主に以下の3点です。

• 審査の有無
• 金利の高さ
• 返済できない場合の対応

 

詳しく解説していきます。

審査の有無

質屋ではお持ちの品物を担保にお金を借りることができます。商品の価値を基準に融資する金額が決定されるため、審査を必要としません。

これに対して銀行と消費者金融では担保とするものがないので、お金を借りる人に返済能力があるかを判断するために審査を行います。

銀行や消費者金融で審査が不利になる要素として、次のようなものがあります。

• 年齢が65歳以上や若すぎる場合
• 健康状態に不安がある場合（持病がある）
• 年収に対する返済負担率が高い場合
• 申込時に多額の借入があった場合

 

上記のように健康状態や借入があると、返済能力がないとみなされ審査に落ちてしまいます。審査に落ちると、銀行や消費者金融ではお金を借りることができません。確実にお金を借りたい場合は質屋を利用するほうが確実です。

金利の高さ

質屋・銀行・消費者金融の金利を以下の表にまとめます。

	金利
質屋	0.95～8％（月利）
銀行	1.5～15％（年利）
消費者金融	3～18％（年利）

 

質屋の金利の特徴は「月利」です。1日借りても1ヶ月分の利息がかかります。1年間お金を借りると最大109.5％かかるため、長期で借りるには向いていません。

銀行・消費者金融は会社やローンの種類によって金利が異なります。質屋と比べて年利が低めのため、長期で借りるのに向いています。

返済できない場合の対応

質屋の場合、お金が返済できないと「質流れ」してしまい、商品の所有権を失い手元に戻らなくなります。商品が手元に戻らなくなる代わりに、お金の返済義務がなくなるため返済の催促はありません。

銀行・消費者金融では返済義務があるため、返済の催促があります。それでも返済しない場合は、ブラックリストに載るなど信用情報に傷がつくだけでなく、裁判所から差押さえの通知がきてお持ちの資産を失うことになります。

返済の目途がたつか分からない場合、質屋を利用するほうがいいでしょう。

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給料日前の資金の足しや、冠婚葬祭などの急な出費で現金が必要な場合は、質屋をご利用ください。

かんてい局は愛媛県松山市を中心に5店舗営業しています。店舗での受付はもちろん、出張買取や宅配買取、メール査定など、ご自宅からでもご利用が可能です。

また、鑑定料などは一切なく、無料で査定だけ聞いて金額が折り合わなければそのまま持ち帰ることもできるのでお気軽にお問い合わせください。

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質屋の仕組みを分かりやすく解説！のまとめ

質屋の仕組みと銀行・消費者金融との違いを解説しました。

質屋は金利は銀行・消費者金融より高めですが、審査なく即日でお金を借りることができ、質流れをすれば返済義務もなくなります。信用情報を傷つけることなくお金を借りることができるため、急な出費で急いでお金が必要という方は利用を検討してはいかがでしょうか。