質屋は家にある品物を預けることでお金を借りられるサービスです。最近では利便性の高さから、質屋の存在が再注目されています。
今ではどの町にも一つはある質屋ですが、日本の歴史の中でも長く人々の生活を支えてきました。この記事では日本の質屋の起源や歴史、今再注目されている理由について解説します。
日本の質屋の歴史
日本の質屋の歴史は、鎌倉時代から現代まで、長い時間をかけて発展しました。時代毎に質屋がどのように社会に根付き、変化したのか見ていきましょう。
質屋の発祥は鎌倉時代
質屋の発祥は、鎌倉時代だと言われています。
鎌倉時代以前は物と物の物々交換が主流でしたが、この時代から貨幣経済が導入され始め、地方の領主が武士や庶民を対象に担保付きの貸し付けを行っていました。
この時代の質屋は「戸倉(とくら)」という名前で営業されており、造り酒屋が副業として営業することが多かったそうです。
しかし、財産が集まることで武士や庶民の反感を買い襲われて略奪されることがありました。
それに加えて、1297年の「永仁の徳政令」によって御家人の土倉への借金を帳消しにする政策が実施され、戸倉の財産の大半が失われるなど経営は不安定だったそうです。
現代では消費者金融などお金を借りる手段は多数ありますが、当時はこの戸倉くらいしかなく、生活が不安定な人たちにとって重宝される存在でした。
町人や農民も利用し始めた室町時代~戦国時代
室町時代から戦国時代は町民や農民の利用が増えてきて、庶民の金融機関としての役割を持つようになります。
しかし、日本国内で戦が増えてきたこの時期は貧しい生活を強いられる方も多くいました。
そのため、依然として財産をたくさん持つ戸倉に対して恨みを持っている人は多く、たびたび借金の棒引きを求めて襲われることが多々あったそうです。
それに対して戸倉も用心棒を雇うなどの防衛策を施していました。
現在の質屋の仕組みが完成された江戸時代
江戸時代は全国各地に質屋が広がり、庶民の生活に欠かせない存在となりました。
質屋の仕組みが現代とほぼ同じになったのが江戸時代です。この時代に「質屋取締令」という法令ができ、名前も戸倉から「質屋」に変わりました。
江戸時代の質物としては、衣類や家財道具、装飾品、さらには武具や農具などさまざまな物が質入れされていました。
特に、年貢の納期や収穫時期を迎える前に資金が必要となる農民たちは、質屋を利用して一時的な資金調達を行うことが多かったそうです。
質屋条例が施行された明治時代
明治時代はさまざまな分野に西洋式の法制度が導入された時代で、質屋業も法的に整備されました。
1895年に「質屋取締条例」が制定され、質屋営業を行うためには許可が必要となり、営業範囲や利息に関する規制が厳格化されました。
当時の質屋では預かるものの条件は保管に手間のかからないもの、変質しないものが求められたそうです。
衣料品が最も多く、ついで鍬、染糸、前鋸、キセル、鍋や釜、食器類などがありました。衣料品以外は商売道具のことがほとんどで、質流れすることはほとんどなかったそうです。
戦後の発展と衰退
戦後の混乱期には、質屋は庶民の生活を支える重要な役割を果たします。物資が不足する中で、質屋は現金や物資を調達する手段として活用されました。
質屋に持ち込まれる品物も多様化し、衣類や家電製品、宝石など、様々なものが質入れされました。
しかし、高度経済成長期に入ると消費者金融やクレジットカードの普及により、質屋の利用者は減少し質屋自体の数も減ってきます。
質屋の数は1955年から60年の間で全国20,000店舗を超えていましたが、1970年以降は徐々に減り続け、2015年に営業していたのは3,034店舗まで減ってしまったそうです。
近年は質屋の存在が再注目
最近ではリサイクルやサステナビリティの意識が高まっているため質屋業界は再び注目を集めています。
ブランド品や高級時計などのリユース市場が拡大する中で、質屋はその中核的な役割を担っています。
インターネットの普及に伴い、オンライン質屋や宅配質屋といった店舗に行かずに手続きを行えるサービスが登場しました。
これにより、従来の店舗型質屋に加えて、全国どこからでも質入れが可能となり、質屋業のサービス範囲が広がったのです。
質屋が再注目される理由とは
今現在、質屋が再注目される理由としていくつか挙げられますが、簡単・即日にお金を手にすることができ、誰でもお金を借りられるという点があります。一つずつ詳しく解説していきます。
即日でお金を借りることができる
質屋は家にあるブランド品やジュエリー、家電製品など、さまざまな品物を担保としてお金を借りることができるサービスです。
質屋の鑑定士が査定を行い、査定額に同意できれば即日でお金を借りられます。冠婚葬祭などの急な出費のときでも質屋であれば安心です。
お金を返済できなくても信用情報に傷がつかない
質屋では原則3ヶ月以内に借りたお金と利子を返済することで、担保に出した品物を手元に戻せます。
借りたお金を返済できない場合は「質流れ」といい、担保に出した品物が手元に戻らないかわりにお金の返済義務がなくなるのです。
信用情報が傷つかないため、リスクを抑えてお金を借りられます。
審査がないため誰でもお金を借りられる
消費者金融やカードローンと違い、質屋はお金を借りるための審査を必要としません。質に入れる品物の価値に則って借りられる金額が決定します。そのため、過去に消費者金融での返済の滞納歴がある方でもお金を借りられるのです。
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質屋ってなに?のまとめ
質屋の歴史や、今再注目されている理由について解説しました。質屋は鎌倉時代から日本人の生活を支えるのに欠かせない金融機関です。
ご自宅にある品物を担保に出すことで誰でもお金を借りられるサービスのため、急な出費が必要な方は質屋の利用を検討してください。
質屋かんてい局は愛媛県松山市を中心に5店舗営業しています。査定だけの利用もできますので、質屋の利用を考えている方はかんてい局へお越しください。